バベシア症はマダニを介して感染し、赤血球に寄生する寄生虫です。
重度の貧血を起こし、命にかかわる病気です。当院でも5月中に2頭の患者さんで確認し、輸血や駆虫薬により治療をして、何とか重度の貧血から改善してきています。
また最近ではマダニが媒介し、人に被害を及ぼす感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」も報告されています。犬や猫での発症は報告されていませんが、生活環境中にペットを介してマダニを持ち込まないようにすることが重要です。
動物病院近くの農道や川原沿いでもマダニの感染がみられますので、ぜひ皆さん予防をしていただけたらと思います。
