今回はハガキでお知らせした猫のフィラリア予防に関して説明します。
フィラリア症という名前はワンちゃんの飼い主さんだとよく知っている蚊からうつる病気です。
ネコちゃんの飼い主さんには馴染みのないもしくはあまり関係のない病気に思われがちですが、
最近の報告ではネコちゃんでもフィラリアの感染症を認める報告があります。
実に
10頭に1頭は感染していたという報告があります。
またこの中には
室内ネコでも感染が認められました。
フィラリアに感染しているかどうかは主に血液検査や心臓のエコー検査で調べるのですが、
ネコちゃんではワンちゃんほど検査での検出率が高くありません。
実際には報告よりも多くのネコちゃんに感染している可能性もあります。
ではネコちゃんがフィラリアに感染すると、どのような症状がみられるでしょうか。
主な症状としては、
咳、呼吸困難、食欲不振、体重減少、疲れやすい、嘔吐、失明、けいれん、突然死などです。
他の病気と区別がしにくく、中には猫喘息と誤解される症状もあります。
またわずかフィラリア2匹の寄生によって突然死を起こした報告もあります。
肝心の予防に関してですが、室内飼育であっても蚊に刺されないようにすることは不可能です。
蚊に注入されたフィラリア幼虫を確実に駆除することで予防します。
当院では
5月から11月まで1カ月に1回背中に垂らす薬をお勧めしております。
ノミなどの予防効果もあります。
お電話でもよいので関心をお持ちの方は、お問合せください。
posted by はるひな動物病院 at 18:49|
猫の病気
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